【第2回】転職回数が多い人を、採用担当者はどう見ているのか
2026年05月24日 17:08
「また辞めるのではないか」という不安をどう超えるか
前回は、転職回数が多いかどうかは、単純に「何回から」と決まるものではないというお話をしました。
今回は、採用担当者の視点について考えてみます。
私も顧問先の採用面接に立ち会うことがありますので、その視点も含めてお伝えします。
転職回数が多い方に対して、採用担当者が一番気にするのは、能力そのものよりも、
「この人は、入社してもまたすぐ辞めてしまうのではないか」
という点です。
これは、決して意地悪な見方ではありません。
採用する側にも、現実的な事情があります。
採用には会社側にも負担がある
採用には、会社側にも時間と費用がかかります。
求人の掲載、応募者対応、書類選考、面接、社内調整、入社手続き。
さらに入社後は、教育や引き継ぎも必要になります。
中途採用であっても、入社初日からすべてを任せられるわけではありません。
会社としては、一定期間働いてもらい、職場に馴染み、力を発揮してもらうことを期待しています。
だからこそ採用担当者は、
「長く働いてくれるか」
「職場に馴染めるか」
「また同じ理由で辞めないか」
を慎重に見ています。
会社や人のせいに聞こえる話は注意が必要
転職理由を聞かれたとき、つい言いたくなることがあります。
「会社の方針が合わなかった」
「上司と合わなかった」
「評価されなかった」
「職場環境が悪かった」
「仕事内容が聞いていた話と違った」
実際にそうだった場合もあるでしょう。
理不尽な職場や、合わない環境があったことも事実かもしれません。
しかし、面接の場で会社や人のせいに聞こえる話ばかりになると、採用担当者は不安になります。
「うちに来ても、同じように不満を持つのではないか」
「自分で改善しようとする姿勢はあるのか」
「人間関係でまたつまずくのではないか」
このように見られてしまうことがあります。
大事なのは、過去の会社を悪く言わないことです。
そして、自分自身の考え方や働き方にも目を向けることです。
転職理由は、言い訳ではなく整理して伝える
転職回数が多い方ほど、面接での説明は大切になります。
ただし、立派な理由を作り込む必要はありません。
むしろ、無理にきれいな話にしようとすると、不自然になります。
大切なのは、次のように整理して伝えることです。
・その会社では、どのような仕事をしていたのか
・なぜ続けることが難しくなったのか
・その経験から何を学んだのか
・次はどのような働き方をしたいのか
・応募先ではどのように貢献したいのか
この流れで話せると、単なる退職理由ではなく、キャリアの振り返りとして伝わります。
採用担当者が知りたいのは、過去の不満ではありません。
これから一緒に働ける人かどうかです。
第2回のまとめ
採用担当者は、転職回数が多い方に対して、
「また辞めるのではないか」
という不安を持つことがあります。
その不安を完全になくすことはできません。
しかし、過去の転職を落ち着いて振り返り、自分の言葉で説明できれば、印象は変わります。
会社や人のせいにするのではなく、自分自身の考え方や働き方を整理すること。
それが、転職回数の多さを乗り越える第一歩です。
次回は、転職回数が多い方が、実際にどのように自分のキャリアを棚卸しすればよいのかについてお話しします。