ななつ星これからライフキャリア相談室ブログ

【第3回】転職回数が多い方が、まず整理すべきこと

2026年05月29日 08:01

経歴を弱みにしないためのキャリアの棚卸し

前回は、採用担当者が転職回数の多い方に対して、
「また辞めるのではないか」
という不安を持つことがある、というお話をしました。

では、その不安を少しでも和らげるには、どうすればよいのでしょうか。

一番大切なのは、会社や人のせいにするのではなく、まず自分自身の考え方や働き方を整理することです。

整理すべきは「なぜ辞めたか」だけではない

転職回数が多い方が整理すべきなのは、単なる退職理由ではありません。

本当に整理すべきなのは、次のようなことです。

・自分はどんな環境で力を発揮しやすいのか
・どんな働き方だと無理が出やすいのか
・何を大事にして仕事を選んできたのか
・これまでの転職に共通するパターンはないか
・今後は何を優先して働きたいのか
・次の会社に何を求め、何を提供できるのか

ここが整理できていないと、面接で話す内容がどうしてもバラバラになります。

逆に、ここが整理できていると、転職回数が多くても印象は変わります。

「いろいろ経験してきたが、今は自分の働き方の軸が見えている」
「過去の経験を踏まえて、次はこういう環境で力を出したい」
「これまでの失敗や迷いを、今後の働き方に活かそうとしている」

このように伝えられれば、採用担当者の受け止め方も変わってきます。

転職回数が多いことは、必ずしも弱みだけではない

転職回数が多い方は、自分の経歴を弱みとして見がちです。

しかし見方を変えれば、複数の会社や職場を経験しているということでもあります。


・いろいろな組織のやり方を知っている
・複数の人間関係や職場環境を経験している
・変化への対応力がある
・自分に合う働き方、合わない働き方を実感している
・幅広い業務経験を持っている

もちろん、それをただ並べるだけでは強みにはなりません。


大切なのは、その経験をどう整理し、次にどう活かすかです。

「いろいろ経験しました」だけではなく、
「その経験を通じて、私はこういう働き方が向いていると分かりました」
「今後はこの経験を活かして、こう貢献したいです」
と語れることが重要です。

まずは、自分のキャリアを棚卸しすることから

転職回数が多くて自信がない方に、最初にしていただきたいのは、応募書類を直すことでも、面接練習をすることでもありません。まずは、自分のキャリアを棚卸しすることです。


これまでの職歴を一つひとつ振り返り、

・なぜその会社に入ったのか
・どんな仕事をしてきたのか
・何がうまくいったのか
・何につまずいたのか
・なぜ辞めることになったのか
・そこから何を学んだのか

を整理していきます。


この作業をせずに、履歴書や職務経歴書だけを整えても、面接で話が浅くなってしまいます。
採用担当者は、きれいな言葉よりも、その人自身の納得感を見ています。

自分自身が整理できていないことは、相手にも伝わりません。

まとめ:転職回数よりも、これからの働き方をどう語るか

転職回数が多いことは、採用選考で見られるポイントです。
採用担当者が「また辞めるのではないか」と不安に思うこともあります。

だからこそ、必要なのは言い訳ではありません。
会社や人のせいにすることでもありません。


まずは、自分自身の考え方、働き方、仕事選びの傾向を整理することです。

そのうえで、
「これまでの経験から何を学んだのか」
「これからはどのように働きたいのか」
「次の会社でどう貢献できるのか」
を、自分の言葉で伝えることが大切です。

転職回数が多いことを、ただのマイナスにしてしまうのか。
それとも、経験として整理し直し、次の働き方につなげるのか。

その違いは、自分自身の振り返りから始まります。


ななつ星これからライフキャリア相談室では、50代前後の方がこれまでの職歴や転職経験を整理し、これからの働き方を考えるお手伝いをしています。
転職するかどうかを急いで決める前に、まずは一度、ご自身のキャリアを落ち着いて棚卸ししてみませんか。